冷凍・冷蔵・常温の違いと、届いた日にやること

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確認日:2026年10月3日(制度やサービスの情報は、この日に公式サイトで確かめました)

お取り寄せの食品は、冷凍・冷蔵・常温のどれかで届きます。どれで届くかによって、受け取り方も、届いてからのしまい方も変わります。

この記事では、運送会社の冷蔵・冷凍の配送サービス(クール便)の温度、受け取れなかったときの扱い、届いた日にやること、冷凍庫の温度と解凍のしかたをまとめました。運送会社と、厚生労働省・農林水産省・消費者庁・日本冷凍食品協会の公開情報をもとにしています。

※この記事は、食べた感想ではありません。公式の情報をもとに整理しています。制度や配送の条件は変わることがあるので、最新の情報は記事の最後にある公式ページで確かめてください。

この記事の目次

  1. まずは表示の「保存方法」を見る
  2. クール便の温度は、運送会社で違う
  3. 受け取れないときは、どうなる?
  4. 届いた日にやること
  5. 冷蔵庫・冷凍庫の温度と、解凍のしかた

1. まずは表示の「保存方法」を見る

冷凍・冷蔵・常温のどれで保存する食品かは、パッケージの「保存方法」で確かめられます。消費者庁によると、保存方法は、開封する前の保存のしかたを、食品の特性に合わせて「直射日光を避け、常温で保存すること」「10℃以下で保存すること」などと表示することになっています。常温で保存すればよく、ほかに気をつけることがない食品は、保存方法の表示を省略できます。

消費期限や賞味期限は、開封する前に、この保存方法で保存した場合の期限です。表示どおりに保存しないと、期限の前でも品質が落ちていることがあります。期限の見方は「お取り寄せグルメの選び方|注文前に確かめたい6つのこと」で説明しています。

真空パックも、保存方法の表示を見る

農林水産省は、「レトルトパウチ食品」と書かれたものは常温で保存できるものの、これとまぎらわしい形の食品もあるとして、真空パックなどの密封された食品でも、表示で保存方法を確かめるよう呼びかけています。「要冷蔵」や「10℃以下で保存してください」などと書かれていれば、冷蔵庫などで保存する必要があります。

また、真空パックなどがふくらんでいたり、おかしなにおいがしたりするときは、菌が増えている可能性があるので、食べないようにとしています。

2. クール便の温度は、運送会社で違う

冷凍や冷蔵の食品を運ぶために、運送会社は温度を保ったまま届けるサービスを用意しています。主なサービスの温度は次のとおりです。

サービス 冷蔵 冷凍
ヤマト運輸「クール宅急便」 0〜10℃ −15℃以下
佐川急便「飛脚クール便」 2〜10℃ −18℃以下
日本郵便「チルドゆうパック」 0〜10℃(2026年2月1日から。それまでは0〜5℃) —(冷蔵温度帯で届けるサービス)

ヤマト運輸は、クール宅急便は温度を保って運ぶサービスで、荷物を冷やしたり凍らせたりする機能はないと案内しています。そのため、送る側が前もって荷物を冷やしておく「予冷」が必要です。

また、日本郵便と佐川急便は、配達のときなどに、荷物が一時的に外の空気にふれる場合があるとしています。届いたら、早めにしまうことが大切です。

3. 受け取れないときは、どうなる?

クール便は、受け取り方にも決まりがあります。各社の案内をまとめると、次のとおりです。

サービス 不在のときの保管 置き配・宅配ボックス
ヤマト運輸「クール宅急便」 不在の日をふくめて最大3日間(一部の品物は、もっと短いことがある) 宅配ボックス(ロッカー)への配達も、置き配もできない
佐川急便「飛脚クール便」 保管の限度は4日 置き配サービスの対象外
日本郵便「チルドゆうパック」 特に指示がなければ7日間(送り主がもっと短く設定することもある) 宅配BOXへの配達は行っていない

ヤマト運輸と日本郵便は、保管の期間内に受け取れなかった荷物は、送り主(お店)に返送されると案内しています。ヤマト運輸は、返送された荷物については送り主に問い合わせるよう呼びかけています。

ヤマト運輸のクール宅急便は、営業所で受け取ることもできますが、コンビニなどでは温度を保てないため受け取れません。日本郵便のチルドゆうパックは、配達の時間帯の希望がないときは、前もって電話で希望の時間帯を確かめるとしています。

常温の食品でも、置き配には注意が必要です。消費者庁のガイドブックは、置き配では食品が常温で一定の時間置かれるため、食品の安全性に大きな影響をおよぼす可能性があると指摘しています。

4. 届いた日にやること

厚生労働省と農林水産省は、冷蔵や冷凍が必要な食品は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れるよう呼びかけています。クール便で届いた食品も、受け取ったら早めにしまいましょう。

届く前に、冷凍庫や冷蔵庫に入る場所を空けておくと安心です。消費者庁のガイドブックは、冷凍食品は冷凍庫に入らなければ、すぐに食べるか捨てるしかないとして、通販サイトに商品の寸法を載せることを勧めています。なお、冷蔵庫に食品を詰め込みすぎると、空気の流れが悪くなって冷えにくくなったり、温度にむらができたりします(農林水産省)。

ドライアイスが入っていたら

ドライアイスは、食品の保冷輸送などに使われる身近な冷却剤です。消費者庁によると、素手で持つなどして凍傷になったり、ペットボトルやびんなどの密閉した容器の中で気体になって破裂し、けがをしたりする事故が起きています。素手でさわらず、密閉できる容器には入れないようにしましょう。

届いた日のチェックリスト

  • パッケージの保存方法(冷凍・冷蔵・常温)を確かめる
  • 冷凍・冷蔵の食品は、すぐに冷凍庫・冷蔵庫に入れる
  • 消費期限・賞味期限を確かめて、食べる日の予定を立てる
  • 真空パックなどは、「要冷蔵」などの表示がないか確かめる
  • ふくらんでいる、においがおかしい真空パックなどは食べない
  • ドライアイスは素手でさわらず、密閉できる容器に入れない

5. 冷蔵庫・冷凍庫の温度と、解凍のしかた

家庭の冷蔵庫・冷凍庫の温度のめやすについて、国は次のように案内しています。

案内 冷蔵庫 冷凍庫
厚生労働省 10℃以下に保つのがめやす −15℃以下に保つのがめやす
農林水産省 4℃前後が適温(あくまで目安) −18℃以下が適温(あくまで目安)

厚生労働省によると、細菌の多くは10℃では増え方がゆっくりになり、−15℃では増えるのが止まります。ただし、細菌が死ぬわけではないので、早めに使いきるよう呼びかけています。どちらの省も、温度計で温度を確かめることを勧めています。

日本冷凍食品協会は、家庭用の冷凍室の温度はふつう−18℃くらいで、買ってきた冷凍食品の保存に向いているとしています。そのうえで、家庭の冷凍庫は開け閉めが多く温度が変わりやすいので、冷凍食品は購入後2〜3か月をめやすに使いきるよう呼びかけています。

解凍は、まず表示に従う

解凍のしかたは、まず商品の表示に従いましょう。農林水産省は、「常温(自然解凍)で」と書かれたもの以外は、電子レンジや流水などを使って素早く解凍するよう案内しています。解凍に時間がかかると、食中毒菌が増える可能性があるためです。厚生労働省は、次の点も呼びかけています。

  • 調理台に置いたまま解凍しない(室温で解凍すると、食中毒菌が増える場合がある)
  • 解凍は冷蔵庫の中や電子レンジで。水を使うときは、気密性の容器に入れて流水で
  • 使う分だけ解凍し、解凍したらすぐに調理する
  • 冷凍と解凍をくり返さない

まとめ

冷凍・冷蔵・常温のどれで保存する食品かは、パッケージの保存方法で確かめられます。クール便は宅配ボックスや置き配を使えないことがあり、不在のときに預かってもらえる日数にも限りがあります。受け取れる日に届くように注文しましょう。

届いたら、表示の保存方法に従ってすぐにしまい、期限を確かめます。解凍は表示に従い、室温に置いたままにしないこと。冷蔵庫や冷凍庫の温度は、温度計で時々確かめておくと安心です。

参考にした情報(2026年10月3日に確認)