新米・お米のお取り寄せと表示の見方|「新米」と書ける条件、精米時期、届いた後の保存

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確認日:2026年10月3日(制度やサービスの情報は、この日に公式サイトで確かめました)

「新米」「○○県産□□ヒカリ」。お米の通販のページでは、こうした言葉がよく目に入ります。お米は毎日のように食べるものなので、まとめてお取り寄せしたいと考える人もいるでしょう。

実は、お米の袋に何をどう書くかは、国の食品表示基準で細かく決められています。「新米」と書ける時期にも決まりがあります。この記事では、消費者庁の食品表示基準とQ&A、農林水産省の案内をもとに、注文前と届いたあとに確かめたいことをまとめました。

※この記事は、食べた感想ではありません。公式の情報をもとに整理しています。制度や配送の条件は変わることがあるので、最新の情報は記事の最後にある公式ページで確かめてください。

この記事の目次

  1. お米の袋で表示が決められている5つのこと
  2. 産地・品種・産年の見方
  3. 「新米」と書けるのは、その年の12月31日までに袋詰めしたもの
  4. 精米時期(調製時期)の読み方
  5. 届いたら:お米の保存のしかた
  6. 注文前と届いたあとのチェックリスト

1. お米の袋で表示が決められている5つのこと

袋に入れて売られるお米(玄米・精米)には、次の5つの表示が決められています(消費者庁)。決まった様式の枠にまとめて書かれ、この枠は「一括表示欄」と呼ばれます。

表示 書かれること
名称 「玄米」「精米」「もち精米」「胚芽精米」など
原料玄米 単一原料米なら産地・品種・産年。そうでなければ「複数原料米」などと、産地・使用割合
内容量 グラムかキログラムで書かれた重さ
調製時期・精米時期・輸入時期 玄米は調製時期、精米は精米時期。輸入品でそれが分からないものは輸入時期
販売者 表示に責任を持つ事業者の名前、住所、電話番号(精米工場が書かれることもある)

通信販売でも同じです。消費者庁は、通信販売のお米でも、袋に入れて消費者に売る場合は表示が必要で、生産者が直接売る場合も含まれるとしています。ネットで重さや精米の度合いを選んで注文する売り方も、原則として「ばら売り」とはみなされず、届く袋に表示が必要です。

2. 産地・品種・産年の見方

「単一原料米」と「複数原料米」

原料玄米の欄の書き方は、大きく2通りです(消費者庁)。

  • 単一原料米:産地・品種・産年が同じで、その根拠の資料を保管しているお米。産地(国産なら都道府県名など)、品種、産年が書かれます。
  • 複数原料米:産地・品種・産年が同じでないお米や、根拠の資料がないお米。「複数原料米」(「ブレンド米」などの言い方もある)と書き、国産と輸入品の原産国ごとに、使用割合の高い順で産地と割合が書かれます。

品種として書けるのは、原則として、種苗法で登録・出願された品種などで、根拠の資料があるものです。2021年7月1日からは、農産物検査法による検査で証明を受けていないお米でも、根拠の資料を保管していれば、産地・品種・産年を書けるようになりました(消費者庁)。

この農産物検査は、民間の登録検査機関が行う検査で、受けるかどうかは農業者などが任意で選べます(農林水産省)。袋に「農産物検査証明済」「DNA検査済」のように確かめた方法が書かれていることもありますが、この表示は義務ではありません。

袋の目立つ所に書かれた産地・品種

一括表示欄の外に「○○県産□□ヒカリ」と大きく書くこともできます。ただし、何種類かのお米を混ぜた商品では、次の決まりがあります(食品表示基準、消費者庁Q&A)。

  • 使用割合が50%以上のお米の産地や品種を書くとき:「ブレンド」などの文字を、産地・品種の文字のうち最も大きいものと同じくらい以上の大きさで書く(例:「○○県産□□ヒカリブレンド」)
  • 使用割合が50%未満のお米の産地や品種を書くとき:使用割合を、同じくらい以上の大きさで書く(例:「○○県産□□ヒカリ30%使用」)

大きな品種名のそばに「ブレンド」や「○%使用」とあれば、ほかのお米も混ざっているということです。一括表示欄で使用割合を確かめましょう。

生産者名・受賞歴・食味のデータ

2021年7月1日からは、一括表示欄に、生産者名、保存方法、分つき米であること、食味を表す分析データ、品評会などでの受賞歴なども書けるようになりました。消費者庁は、分析データなら分析した機器やメーカーを、受賞歴なら「その商品そのものの評価ではない」ことを示すのが望ましいとしています。こうした説明が添えられているかも、読むときの目安になります。

3. 「新米」と書けるのは、その年の12月31日までに袋詰めしたもの

「新米」という言葉は、食品表示基準で表示が禁止されている言葉のひとつです。例外として「新米」と書けるのは、次の場合だけです(食品表示基準、農林水産省)。

  • 玄米:原料玄米が生産された年の12月31日までに、袋などに入れられたもの
  • 精米:原料玄米が生産された年の12月31日までに精米され、袋などに入れられたもの

二期作のお米でも、12月31日までに袋詰めしたものは「新米」と書けます(消費者庁)。反対に、生産された年の翌年になってから袋詰めしたお米には、「新米」とは書けません。

「新米」の文字の有無だけでなく、原料玄米の欄に産年(「令和○年産」など)が書かれていれば、あわせて見ておきましょう。何年に生産されたお米かが分かります。

4. 精米時期(調製時期)の読み方

精米には精米した時期が、玄米には調製した時期が書かれます。2020年3月27日からは、年月日のほかに「年月旬」でも書けるようになりました。2022年4月1日以降に精米したものは、欄の名前も「精米年月日」から「精米時期」に変わっています(農林水産省)。

旬は、上旬が1日〜10日、中旬が11日〜20日、下旬が21日〜月末です(消費者庁)。たとえば「10月上旬」なら、10月1日から10日のあいだに精米されたという意味です。農林水産省は、年月旬の表示によって、食品ロスの削減や物流の効率化が期待されるとしています。

精米時期のちがうお米を混ぜた商品には、いちばん古い精米時期が書かれます。また、一括表示欄に「一括表示欄の右側に表示」のように場所が書かれていれば、精米時期や産年は袋の別の場所に書かれています。

お取り寄せでは、注文を受けてから精米するのか、いつごろ精米したものが届くのかも、商品ページや店の案内で確かめておくと安心です。

5. 届いたら:お米の保存のしかた

農林水産省は、精米した白米の保存について、次のように案内しています。

  • 低温(10〜15℃)で、湿気が少なく、直射日光をさけた場所で保存する
  • 理想的なのは冷蔵庫。ただし冷蔵庫の中は乾燥しやすいので、ペットボトルなどに入れるか、野菜室で保存する
  • 精米して時間がたつほど味が落ちるので、1か月くらいが目安

また、売られているお米の袋には、店に並べている間に封が破れないよう、小さな穴があけられています。この穴から外の湿気やにおいにふれることが、味が落ちる原因になります。農林水産省は、買ったあとはチャックで密閉できる保存袋に小分けして、冷蔵庫や野菜室で保管することをすすめています。

まとめて注文するときは、1か月くらいで食べきれる量を目安にすると、保存の目安とも合わせやすくなります。定期便を申し込むときの注意は、関連記事で紹介しています。

6. 注文前と届いたあとのチェックリスト

  • 名称(玄米・精米など)と内容量を確かめた
  • 原料玄米が「単一原料米」か「複数原料米」かと、産地・品種・産年を確かめた
  • 「ブレンド」「○%使用」の文字があれば、一括表示欄で使用割合を見た
  • 「新米」と書けるのは、生産された年の12月31日までに袋詰めしたものだけだと知っている
  • 精米時期(玄米は調製時期)と、上旬・中旬・下旬の意味が分かる
  • 注文から精米・発送までの流れを、商品ページで確かめた
  • 届いたら、密閉できる袋や容器に小分けして、冷蔵庫の野菜室などで保存する
  • 1か月くらいで食べきれる量を目安に注文する

まとめ

お米のお取り寄せでは、袋の一括表示欄が大事な手がかりです。原料玄米の欄で産地・品種・産年と、混ぜたお米かどうかを確かめ、精米時期でいつ精米したかを見ましょう。

「新米」と書けるのは、生産された年の12月31日までに袋詰めしたものだけです。届いたあとは、密閉して涼しい場所や冷蔵庫の野菜室で保存し、1か月くらいを目安に食べきると、農林水産省の案内に沿った保存になります。

参考にした情報(2026年10月3日に確認)