かに・海鮮のお取り寄せで失敗しない表示の見方|生食用・加熱用、内容量、原産地

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確認日:2026年10月3日(制度やサービスの情報は、この日に公式サイトで確かめました)

かにや刺身、貝などの海鮮をお取り寄せするときは、写真や量だけでなく、表示も見ておくと安心です。「生で食べられるのか」「書かれた重さに氷は入っているのか」「どこでとれたのか」は、表示のルールを知っておくと読み取りやすくなります。

この記事では、消費者庁の食品表示基準とQ&A、経済産業省の計量法のQ&A、水産研究・教育機構の資料をもとに、海鮮の表示の見方を整理しました。なお、食品表示基準は容器包装への表示についての決まりで、通販サイトに載せる情報は適用範囲外とされています(消費者庁)。商品ページで分からないことは、注文の前にお店に確かめましょう。

※この記事は、食べた感想ではありません。公式の情報をもとに整理しています。制度や配送の条件は変わることがあるので、最新の情報は記事の最後にある公式ページで確かめてください。

この記事の目次

  1. まず「生で食べられるか」を表示で確かめる
  2. 内容量と「氷の膜(グレーズ)」
  3. 原産地と「解凍」「養殖」の表示
  4. かにの種類と、ラベルに書かれる名前
  5. 注文前と届いた日のチェックリスト

1. まず「生で食べられるか」を表示で確かめる

食品表示基準では、商品の種類ごとに、生で食べられるか、加熱が必要かを表示する決まりがあります。主なものをまとめると、次のとおりです。

商品 表示されること 表示の例
ゆでがに 食べるときに加熱がいるかどうか 「加熱の必要はありません」「加熱してお召し上がりください」など
冷凍食品(調理したものなどを凍らせたもの) 食べるときに加熱がいるかどうか。加熱がいるものは、凍らせる直前に加熱したかどうかも 「加熱の必要はありません」「加熱用」、「凍結直前加熱」など
冷凍の切り身・むき身の魚介類 生で食べるもの(生食用)かどうか 「生食用」。生食用でないものは「加工用」「フライ用」「煮物用」など
凍らせていない、生食用の切り身・むき身(刺身など) 生食用であること 「生食用」「刺身用」「そのままお召し上がりになれます」など
生かき 生食用か、加熱が必要か。生食用は、とれた水域も 「生食用」。生食用でないものは「加熱調理用」「加熱加工用」「加熱用」など

名前に「生」とあっても、生で食べてよいとは限りません。たとえば生かきでも、「加熱調理用」と書かれたものは加熱して食べるものです。生で食べてよいかは、「生食用」などの表示で確かめましょう。

表示が見当たらないときや、商品ページで分からないときは、生で食べずにお店に確かめてください。解凍のしかたも、表示とお店の案内に従いましょう(冷凍品の扱いは「冷凍・冷蔵・常温の違いと、届いた日にやること」で説明しています)。

2. 内容量と「氷の膜(グレーズ)」

冷凍のむきえびやホタテの貝柱、ボイルしたいかなどには、長く保存する間に乾いたり冷凍焼けしたりするのを防ぐため、表面に氷の膜がつけられていることがあります。これを「アイスグレーズ(氷衣)」といいます(経済産業省のQ&Aが引用している、日本冷凍食品協会の手引きより)。

経済産業省の計量法のQ&Aは、冷凍食品や冷凍品については、氷衣を含まない「裸の質量(正味量)」を量って表示するよう示しています。つまり、内容量は、氷の膜を除いた重さで表示することになっています。

一方、肉や魚などの製品から出る液体(ドリップ)は、内容量に含まれるとされています。氷の膜は内容量に入らず、ドリップは入る。この違いを知っておくと、表示の重さを読みやすくなります。

商品ページに重さがいくつか書かれていて、どれが氷を除いた内容量か分からないときは、注文の前にお店に確かめましょう。

3. 原産地と「解凍」「養殖」の表示

刺身用のさくや、生きたかに、ゆでずに凍らせただけの魚介類などは「生鮮食品」です。生鮮食品の魚介類には、名前(名称)と原産地を表示する決まりがあり、原産地は次のように書かれます。

区分 原産地の書き方
国産 とれた水域の名前(水域名)、または主な養殖場がある都道府県名。水域名を書くのが難しいときは、水揚げした港の名前か、その港がある都道府県名でもよい
輸入 原産国名(水域名をあわせて書いてもよい)

あわせて、次の2つも表示する決まりです。

  • 「解凍」:凍らせたものを解凍して売るとき。消費者庁のQ&Aでは、凍った状態のまぐろの刺身(さく)を冷蔵ケースで売るときも、「解凍」の表示が必要とされています。
  • 「養殖」:養殖したもの。食品表示基準でいう養殖は、幼魚などを、出荷するまでえさを与えて育てることです。えさを与えていない海藻や貝などは、養殖にあたりません。

ただし、これらは生鮮食品の決まりです。消費者庁のQ&Aでは、うなぎの蒲焼きやぶりの照焼き、まぐろとはまちの刺身の盛り合わせは加工食品にあたり、「解凍」「養殖」の表示の義務はないとされています。ゆでがにも、食品表示基準では加工食品として扱われています。

加工食品の産地は、別の書き方です。国内で作られた加工食品には、使った原材料のうち重さの割合がいちばん高いものの産地(原料原産地)が書かれます。輸入された加工食品には、原産国名が書かれます。

4. かにの種類と、ラベルに書かれる名前

魚介類の名前の考え方は、消費者庁の「魚介類の名称のガイドライン」に示されています。基本は種ごとの名前(標準和名)で、より広く使われている名前があれば、それを書くこともできます。

ブランド名(商品名)は、魚介類の表示の名前(名称)としては使えません。ガイドラインでは、ブランド名の例として「越前ガニ」が挙げられ、名称は「ズワイガニ」とされています。ブランド名を商品に書くこと自体は差し支えないとされているので、ラベルの名称で、どの種類のかにかを確かめましょう。

主なかにの特徴を、水産研究・教育機構の資料からまとめました。

名前 どんなかにか
ズワイガニ 水深200〜500m、水温5℃以下の海底にすむ。日本海では「越前ガニ」「松葉ガニ」などとも呼ばれる
ベニズワイガニ ズワイガニの仲間で、水深500〜2,700mの深海にすむ。生きているときから全身が鮮やかな紅色なので、この名前がついた
タラバガニ カニではなく、ヤドカリの仲間。甲らの側から見ると、ハサミのほかの脚は6本(ふつうのカニは8本)
ケガニ 甲長(甲らの長さ)が10cm以上に育つ。日本の水揚げのほとんどは北海道

このほか、消費者庁のガイドラインの名前の例には、アブラガニ、ハナサキガニ、ガザミ(ワタリガニ)なども載っています。

また、かにとえびは、容器包装された加工食品に表示が義務づけられた「特定原材料」です。いか・いくら・さけ・さば・あわびは「特定原材料に準ずるもの」で、表示はすすめられていますが、義務ではありません(消費者庁、2026年4月時点)。くわしくは「手みやげ・ギフトに贈るお取り寄せの選び方」をご覧ください。

5. 注文前と届いた日のチェックリスト

  • 生で食べたいなら、「生食用」「刺身用」などの表示があるかを確かめた
  • ゆでがになら、そのまま食べられるか、加熱がいるかを確かめた
  • 内容量が、氷の膜を除いた重さか分かる(分からなければお店に聞いた)
  • 原産地(国産なら水域名など、輸入なら原産国名)を確かめた
  • 生鮮の魚介類なら、「解凍」「養殖」の表示を見た
  • ブランド名だけでなく、名称で、かにの種類を確かめた
  • えび・かになど、アレルギーが気になる原材料を確かめた
  • 届いたら、ラベルの保存方法と期限を確かめ、すぐに冷凍庫か冷蔵庫に入れた
  • 解凍のしかたを、表示とお店の案内で確かめた

まとめ

かに・海鮮のお取り寄せでは、「生で食べられるか」「内容量に氷が入っていないか」「どこでとれたか」を表示で確かめるのが基本です。生食用・加熱用の表示、氷の膜を除いた内容量、原産地と「解凍」「養殖」の表示を見ておけば、届いてから困ることを減らせます。

かにの種類は、ブランド名ではなく、ラベルの名称で確かめましょう。商品ページで分からないことは、注文の前にお店に問い合わせておくと安心です。

参考にした情報(2026年10月3日に確認)